東急リアル・エステート投資法人
執行役員
木村 良孝

 投資主の皆様におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
 平素より、東急リアル・エステート投資法人にご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
 さて、ここに本投資法人2024年1月期の決算と運用状況についてご報告いたします。
 当期は、2024年1月に東京日産台東ビルの準共有持分30%を譲渡し、不動産等売却益1,295百万円及び買換特例圧縮積立金繰入額804百万円を計上しました。また、2022年6月に増築工事が竣工した東急虎ノ門ビル増築区画のリーシングが完了し、稼働率は前期末に比べて1.5ポイント上昇して100.0%となりました。さらに、東急虎ノ門ビルのフリーレント期間終了やその他物件での入居に伴う増収もあり、賃貸NOIは5,372百万円(対前期146百万円増益)となりました。加えて、不動産等売却益が対前期12百万円増加し、営業利益は4,843百万円(対前期160百万円増益)、当期純利益は4,410百万円(対前期150百万円増益)、1口当たり当期純利益は4,511円(対前期153円増益)となりました。1口当たり分配金は、買換特例圧縮積立金の繰入及び一部取崩を行い、3,750円(対前期同額)といたします。
 次期以降については、2024年7月期は2024年2月に東京日産台東ビルの準共有持分40%を譲渡したことによる不動産等売却益の計上を見込み、1口当たり当期純利益は4,800円(対前期289円増益)となる予想です。2025年1月期は、テナントの退去に伴う一時的な賃貸NOIの減益を見込み、1口当たり当期純利益は2,883円(対前期1,917円減益)となる予想です。
 1口当たり分配金については、2024年7月期は買換特例圧縮積立金の繰入及び一部取崩を行い3,750円(対前期同額)、2025年1月期は圧縮積立金及び買換特例圧縮積立金の一部取崩を行い3,400円(対前期350円減少)とする計画です。
 TOKYU REIT及び資産運用会社は、「ESG(Environment:環境、Social:社会、Governance:ガバナンス)」及び「SDGs(持続可能な開発目標)」を重要な経営課題と位置づけ、「サステナビリティ方針」に基づき、重要課題(マテリアリティ)を特定し、ESGの各分野における取組みを推進しています。また、当期は新たにサステナビリティレポートを作成し、TOKYU REITウェブサイトにて開示しております。
 今後もTOKYU REITは「成長力のある地域における競争力のある物件への投資」により、投資主価値の最大化に努めてまいります。
 投資主の皆様におかれましては、引き続きご支援のほど、お願い申し上げます。

2024年3月