国際イニシアティブ / 外部認証・評価
国際イニシアティブ
◆国連グローバル・コンパクト(UNGC)への署名
国連グローバル・コンパクト(UNGC)は、国連と民間(企業・団体)が手を結び、健全なグローバル社会を築くための世界最大のサステナビリティイニシアティブで、各企業・団体が責任ある創造的なリーダーシップを発揮することにより、社会の良き一員として行動し、持続可能な成長を実現するための自発的な取り組みです。UNGCに署名する企業・団体は、人権の保護、不当な労働の排除、環境への対応、そして腐敗の防止に関わる10の原則に賛同する企業トップ自らのコミットメントのもとに、その実現に向けて努力を継続しています。
スポンサーである東急(株)では、鉄軌道事業を含む企業グループとして初めて2019年4月に署名し、UNGCに署名している日本企業などで構成されるグローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパンに加入しました。「人権・労働・環境・腐敗防止」の4分野で構成される10原則を支持し、さらなるサステナビリティへの取り組みを推進しており、資産運用会社もグループの一員としてUNGCの10原則を支持しています。
東急(株)の国連グローバル・コンパクトへの参加についてはこちら
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◆気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)
資産運用会社は、「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)」提言への賛同を2022年8月に表明し、国内賛同企業による組織である「TCFDコンソーシアム」に参加しています。
TCFD(Task Force on Climate-related Financial Disclosures、気候関連財務情報開示タスクフォース)は、G20の要請を受け、金融安定理事会(FSB)により、気候関連の情報開示及び金融機関の対応を検討する目的で設立された組織で、気候変動関連リスク及び機会に関する「ガバナンス」「戦略」「リスク管理」「指標と目標」について把握・開示することを推奨する提言を公表しています。
TCFD提言に基づく情報開示についてはこちら
外部認証・評価
◆GRESB
2023年GRESBリアルエステイト評価において、本投資法人は、総合スコアのグローバル順位により5段階で格付されるGRESBレーティングで「4スター」を取得しました。また、ESG推進のための方針や組織体制等を評価する「マネジメント・コンポーネント」と保有物件での環境パフォーマンスやテナントとの取り組み等を評価する「パフォーマンス・コンポーネント」の双方において優れた参加者であることを示す「グリーンスター」の評価を9年連続で獲得しました。
加えて、ESG情報開示の充実度を測るGRESB開示評価においても、ESG情報開示の取り組みが高く評価され、最上位の「Aレベル」の評価を取得しました。
GRESBは、不動産会社・ファンドの環境・社会・ガバナンス(ESG)配慮を測る年次のベンチマーク評価及びそれを運営する組織の名称であり、責任投資原則(PRI)を主導した欧州の主要年金基金グループを中心に2009年に創設されました。
◆MSCI
MSCI ESG格付は、機関投資家が企業のESGのリスクと機会を特定するのに役立つように設計されたESG格付です。業界特有のESGリスクに対するエクスポージャーと、同業他社と比較した当該リスクに対する管理能力に応じて、「AAA」から「CCC」までの7段階で評価されます。
本投資法人は2023年6月に「BBB」を取得しています。
グリーンビルディング認証
◆環境認証取得比率目標
資産運用会社は、本投資法人の資産運用に際し、環境負荷低減への取り組みについての客観性、信頼性を高め、業務の改善に活用していくことが、中長期的な資産価値向上に寄与するとの認識のもと、以下の目標を掲げ、環境認証の取得を進めています。
- 設定目標
<環境認証の取得状況>
(2024年9月30日時点)
CASBEE 評価認証 |
BELS認証 | LEED認証 | 合計 | |
取得物件数 | 16 | 3 | 1 | 18 |
延床面積 | 118,187.79㎡ | 21,426.91㎡ | 23,462.79㎡ | 149,270.14㎡ |
環境認証取得割合 (延床面積ベース) |
60.0% | 10.9% | 11.9% | 75.8% |
*環境認証とは、CASBEE評価認証、BELS認証、LEED認証、DBJ Green Building認証のいずれかをいいます。
*底地物件を除く保有物件の延床面積をベースとします。
*複数の用途を含む物件において特定の用途のみ認証を取得している場合においても、当該物件の全体の延床面積で環境認証取得面積は計算しています。
*区分所有建物で一部の持分を有する場合は保有割合による専有面積、共有物件で一部の持分を有する場合は保有割合による延床面積または専有面積を用いて算出しています。
◆CASBEE不動産評価認証
CASBEE(建築環境総合性能評価システム:Comprehensive Assessment System for Built Environment Efficiency)は、国土交通省主導のもと、一般財団法人住宅・建築SDGs推進センターにより開発された建物の総合的な環境性能を評価し格付けをする手法です。
省エネルギーや環境負荷の少ない資機材の使用といった環境配慮はもとより、室内の快適性や景観への配慮なども含めた建築物の品質を総合的に評価するシステムとなっています。
本投資法人の運用物件で取得しているCASBEE不動産評価認証は以下の通りです。
2024年
2022年
評価Aランク
(★★★★)
2021年
評価Aランク
(★★★★)
◆BELS認証
BELS(建築物省エネルギー性能表示制度:Building-Housing Energy-efficiency Labeling System)は、「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律」における省エネ性能の表示の努力義務に対応した、住宅・建築物を格付けする第三者認証制度です。国が定める建築物エネルギー消費性能基準に基づく一次エネルギー消費量から算出されるBEI(Building Energy Index)の値によって評価されます。
本制度に基づく評価・表示は、評価協会会員である登録住宅性能評価機関、指定確認検査機関あるいは登録建築物調査機関のうち、BELS業務を実施する機関としての届出を行った機関が実施することとされています。
評価結果は星の数(1つ~5つ)により表示されます。
本投資法人の運用物件で取得しているBELS評価は以下の通りです。
評価:★★★★
評価取得日:2024年4月24日
評価:★★★
評価取得日:2024年3月29日
評価:★★
評価取得日:2017年1月23日
◆LEED認証
LEED(Leadership in Energy and Environmental Design)(注)は、非営利団体米国グリーンビルディング協会(USGBC)が開発・運用し、Green Business Certification Inc.(GBCI)が認証の審査を行っているビルト・エンバイロメント(建築や都市の環境)の環境性能評価システムで、コストや資源の削減を進めながら、人々の健康に良い影響を与え、再生可能なクリーンエネルギーを促進する建築物を認証するシステムです。
LEEDには、「BD+C(建設建物および建設)」「ID+C(インテリア設計および建設)」「O+M(既存ビルの運用とメンテナンス)」「ND(近隣開発)」などの評価分野があり、評価結果は評価分野ごとに定められた評価指標の合計値に応じたランク(Platinum、Gold、Silver、Certified)の4段階で表示されます。
本投資法人の運用物件で取得しているLEED認証は以下の通りです。
二子玉川ライズ
「LEED ND(まちづくり部門)」ゴールド認証
(世界初)
評価取得日:2015年11月16日
二子玉川ライズ・タワーオフィス
「LEED NC(新築ビル部門)」 ゴールド認証
評価取得日:2015年8月5日
(注)米国グリーンビルディング協会(USGBC)が提供するLEED®は、高性能のグリーンビルディングの設計、建設、維持管理に貢献する評価・認証プログラムです。LEED®およびそのロゴはUSGBCの登録商標であり、使用には許可が必要です。
◆JHEP認証
JHEP(ハビタット評価認証制度:Japan Habitat Evaluation and Certification Program)は、米国連邦政府が開発した、ハビタット評価認証(HEP:Habitat Evaluation Procedures、生きもののくらす環境の観点から環境を定量的に評価する手法)の環境評価手法をもとに、公益財団法人日本生態系協会が日本において適用可能な形に改良し、2008年に創設したもので、生物多様性の保全への貢献度を、客観的・定量的に評価、認証し、可視化できる国内唯一の認証制度です。
生物多様性の価値を事業の前後で比較し、事業後の価値が事業前と同等またはそれ以上のものを、生物多様性に貢献する事業として認証し、評価結果は「AAA」から「B+」までの6段階で評価されます。
本投資法人の運用物件が取得しているJHEP認証は以下の通りです。